目線



____________________



「俺の名前、学園名と同じなんだよなーw」



女A「へぇ〜、そうなんだ〜、凄〜い!」



女B「でも誠君名前と性格全然違うよね〜」



「はっ!?そんな訳無いだろー?如何にも俺!って感じじゃん!なぁ、澪?」



『ふぇ!?』



「なぁ、俺って名前通りの性格してるよな?」



『...そんなの知らないし、まだ話した事もあまり無いんだし、あと、下の名前で、しかも呼び捨てってやめてくれる?』



「冷た!?もー、そんな態度だと友達出来ないぞ?w」



『黙って、アンタなんかに言われたくないから。』



「あ、ごめん...」



これでもうこの男との会話は終わったし縁も切れたと思っていました。



しかし、次の日。



「よっ、澪おはよー!いつも会うよなー、これって運命?w」



『...だから、あんまり話した事もないのに呼び捨てにするのやめてくれないって言ったよね?覚えてないの?』



「あー、うん、覚えてる覚えてる。だからこそ、いっぱい話し掛ければ良いかなって思って」



『はぁ...?』



____________________



それからこの男、



ことあるごとに話し掛けてきやが...りました。



そのおかげで私は女子から



〝誠君と付き合っているんじゃないか〟



とかあらぬ疑いをかけられとても迷惑しているのです。



そんな事は露知らず、あの男は私に話し掛けてくるので私も話し掛けられないように必死に避けている、という訳です。


____________________



そしてもう一つ困っている事。



それは . . .



私は近くにいる人の目線で物事が見れてしまう、



という厄介な能力を持っている事です。



そのおかげであの男の私への思いも見れてしまうし、



しかも、アイツ私の事面白い奴だなーって思ってるんですよ!?



(だから、お前の事嫌いなんだよ!!)



と内心思いつつも . . . って




(あぁ、まただ。またあの時間がきた...)



あの能力が目を覚ます時間なので話はまた後で . . .


____________________


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