シュガーとワルツは踊らない♡ドキドキ同居生活♡
「へぇ、琴梨が一人暮らしねぇ」
「そう! そうなの困るよ本当に!」
「朝とかどうするの?」
「本当にそれだよ」
時間はあっと言う間に流れて放課後。
家までの帰り道、途中まで帰路が同じのいちると並んで歩きながら
朝の出来事を話すとやっぱり“朝”を心配された。
友人にも突っ込まれるくらいには私の朝が弱い事は浸透されているのだ。
「一週間とかならまだしも三カ月かー」
「三カ月とか無理だよー。
あーこんな時一人っ子じゃなければなぁ」
頭を抱える私に、いちるは考え込む様にして小首を傾げた後ばっさり言った。
「でも、良いかもね、一人暮らし。
私も一人っ子だけど一人暮らししてみたいなって。 した方が良いのかも」
「いやいやいちるは両親居るんだしそんな事する必要無いじゃん! 羨ましいよ」
「そうかなー?
一人暮らしって大変かも知れないけど自由な気分が味わえるかもだし!
それに琴梨のは三カ月って期間限定な訳でしょ?
これから先ずっとって訳じゃないんだから、そんなに悲観的に考えなくても良い気がするけど」
確かに、
「それは、そうかもだけど...」