シュガーとワルツは踊らない♡ドキドキ同居生活♡
「どう言う事も何も、先月言ったじゃない。
お母さんも海外じゃないけど他県に三ヶ月出張決まったからって」
「嘘⁉︎」
確かにお母さんは私が小学生高学年になってから仕事復帰して、いつも私を見送った後仕事に行ってるのは知ってるし
たまに仕事が遅くなる時もあるから、私が帰宅しても家に居ない事もある。
お母さんは今、専業主婦ではないのだ。
それは分かってるんだけど。
「嘘でもいきなりでもないわよー。
三ヶ月、琴梨 一人になるからしっかり頼むわよって。
あんたソファーで雑誌読みながら
“んー、大丈夫!大丈夫!”なんて生返事してたけど、やっぱり話聞いてなかったのね」
「そ、そうだっけ?」
じろっとした目を向けられて思わず目線を泳がせる。
駄目だ、全く記憶に無い。
言われたかと言われればそうであったかの様な気がする...!
「そうよ!
まあ、今更あんたがぐだぐだ言っても
お母さん琴梨が帰って来る頃にはもういないからね」
「そ、そんなぁ! ちょっと待ってよ!」
「待てないし待ちません」
「お母さんの鬼!」
「何とでも仰い」