シュガーとワルツは踊らない♡ドキドキ同居生活♡





「私、これから朝どうやって起きるの!」


「そんなもん目覚ましでなんとか起きなさい」


「御飯は!」


「お米は炊けば良いし、パンでも何でもあるでしょ。

高校生なんだから、この際自炊でも勉強しなさい」


「っ、」


正論を言われてぐうの音も出ない。


痺れを切らしたお母さんが私の肩を掴み、くるりと玄関の方へ向けると
そのまま扉を開けてぐいっと背中を押し出した。



「わ、あ」


躓きそうになりながら家を出る形になった私に


「ほら、とっとと学校行った行った!」


悪怯れる事無く手をしっしっと振る。



「大丈夫よ、ちゃんとどうすれば良いかメモを残してーー」



そこまで言って、ふと考える表情になったお母さんはポンッと拳を手の平に打った。



「そうだ、琴梨!

良い事思い出したから大丈夫よ!
お母さんが居なくてもちゃんと大丈夫な様になるから安心して学校行ってらっしゃい」


途端に笑顔になって、再び手を振る。



いやいやいやいや、何が大丈夫なのか分かんないし分かりたくもないんですけど!









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