テトラポットの上、ふたりぼっち。
『せやな、一応誰よりもわかってるつもりや』
「幼馴染やもんな」
『出会って何年経つのやろか?』
「んーー、小学校の時からやったっけ?」
『せやな、やから…11年?』
「10年超えてまうやん」
『”腐れ縁”ちゅーやつやな』
「せやなあ…」
11年。
洸と出会って11年。
わかとは?
5年…?
てことは寧とも5年か。
早いなあ
『モモ?』
控えめに呼ばれた名前。
「なんや?」
『あんま、思いつめんなや』
……もしかしたら。
もしかしたら洸は気づいているのかもしれない。