テトラポットの上、ふたりぼっち。





4時間後


「桃子、そろそろ行かへん?」



時計を見るともう17時をまわったところ。


作業もなんとかあと組み立てるだけの状態まで完成させていた。


「桃子、行かへんの?」


アイス、食べるんだっけ。



「行くで、ちょ、片付けるで待っとって」



「俺もやる。」



いつの間にか教室には私たちだけで、何となく気まずい雰囲気が流れていた。



「寧、これ職員室置いてくるな」


「おう、さんきゅーな」


「はいはーい」


気まずい…


私はそんな雰囲気から逃げるように

ガムテープとハサミを持って教室を出た。




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