テトラポットの上、ふたりぼっち。
この時、素直に嬉しいって言えなくてごめん。
嫌味っぽくなってごめん。
***
「あぁ~…最悪や…」
「それはこっちのセリフやって…」
「「はぁ…」」
お昼時間。
いつも通り、わかと寧、それから洸の四人でお弁当を食べていた。
「なになに、二人から溢れる不幸オーラが半端じゃないんだけど。」
「あーー…」
そう苦笑するわかと洸はクラスが違うから今日の朝の悲劇を知らない。
「なんであたしがやらなあかんねん。
委員長やりゃあよかったんとちゃうん?」
「それには同意するわ、ほんまになんで俺なん、誰か立候補せいや…」
「なにしたの、あの二人。」
「多分、二人の話を聞いてる限り海祭の実行委員なったんとちゃうん?」
「なんで?」
「さぁ。どうせ今日のSHR間に合わなくて担任に強制されたんやろ。
モモたちの担任ならやりかねない」
「あーー。確かに」