花の色は 移りにけりな いたづらに


この人は相変わらず恥じらいがないというか、思うままに生きているというか…

本当に昔から変わらない……




「…あの、暁臣さん…
ふ、服を着たいので離していただきたいのですが…」


「ん?なぜですか?」


「な、なぜって恥ずかしいですし、なんだか落ち着かないです…」


「俺はとても幸せですよ?
恥ずかしくなんてありません
桜芳の肌はスベスベで柔らかくて、ずっと触っていたいくらいです」



正直なところ、暁臣さんと肌を重ねるのはとても安心するし、心地がよい。


幸せという感情をダイレクトに感じることができる。


教授に触られるのはなんだか気持ち悪くていつまでたっても慣れなかった…


それなのに、私はこの人を裏切ってまで…




ガリッ!




「…いっ!?」




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