花の色は 移りにけりな いたづらに
ピンポーンピンポーン…
「?!?!?!」
同時に鳴り響くインターホン。
絶望…。
「…で、私との約束を忘れて旦那と仲良くしていたと?」
「…旦那じゃないもん」
「だまらっしゃい!!」
東宮 深桜。
幼少からの幼なじみで親友。つらいことも嬉しいことも全部を話せる大切な親友。
最近、シンデレラストーリーよろしく会社の副社長と結婚したシンデレラガールである。
「まあまあ、深桜さん
ご結婚おめでとうございます」
暁臣さんはにこやかに挨拶をする。
いやいや、全部あなたのせいです。
「ありがとうございます
今後はどこか社交の場でお会いすることが増えると思いますが宜しくお願い致します」
あ、そうか、そうなるのか。