カップほどの小さな幸せだとしても、店長が隣に居てくれるなら。
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はぴねすは今までにないくらいの賑わいを見せていた。
原因はもちろん三条陽希くん。午後三時のおやつ時。彼が連れてきたのは、告白したい先生だけではなかった。
男子生徒が陽希くんを含めて三人。女子生徒が二人。そして噂の先生。
ただ、問題はそれではない。わたしはその先生を見たことがある。
ウェーブがかかったセミロングの黒髪。今日は黒いTシャツにジーパンというラフな恰好。
可愛らしくしっかり者の印象は相変わらずで、陽希くんが言っていた二十四歳には見えない。とても若い感じだ。
彼女は瞬くんと話をしていた女性。そう。もしかしたら、瞬くんのことが好きかもしれない女性。ただ、今日は別件で瞬くんがいないから安心してる。
安心? 安心、していいのかな。
待ってよ。今日が平気でもいずれバレるかもしれない。バレる? そんな悪いことをしているわけじゃない。
堂々としよう、堂々と!