カップほどの小さな幸せだとしても、店長が隣に居てくれるなら。
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午後五時。瞬くんは疲れた顔で出勤してきた。働く前から疲れているし、今日は午後のシフトで珍しいし、聞きたいことがたくさんだ。
「どうしたの?」
「ん……ちょっと友達の助っ人」
「助っ人?」
「引越しのアルバイト。友達高熱で行けなくて、僕が行ってきました!」
敬礼ポーズをする瞬。元気であることに変わりなく、少し安心した。
「少し焼けたんじゃない?」
かなり火照った感じの顔。白かった腕も赤みがかっていて、炎天下での作業で焼けたみたい。
今日は特別暑かったもの。
「恰好いい?」
今度はボディービルダーのようなポーズを取る。
「まだまだね」
こうしてふざけてるところは普通なんだけどな。
興味がないわりには友達もいるみたいだし、そんな深く考えなくてもいいのかな。