二人の歯車
「結弦君だ〜!おはよぉ!」

私、今凄い変な顔してると思う。だってだって!今私の目の前には、満面の笑みの佐藤君がいるんだよ!?

「え…あ、あの・・・」

私はビックリしすぎて言葉が出なくなってしまった。

「ダメなの?」

佐藤君が目を潤ませながら聞いてくる。

(か、可愛い…!)

不意にもそう思ってしまった私は、首を横に振ってしまう。

でもしょうがないじゃん!あんな可愛い顔で言われたら断れないもん!

なんて思っていたら、佐藤君が

「やったー!ありがと!結弦君!」

なんてまたしても可愛い笑顔で言っていた。

私は朝から倒れそうです。誰か助けて…

などなど思いながら佐藤君と一緒に、教室に向かった。
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