雨と桃

四月

　
　彼女を見たときに本能が彼女を欲しいと言った
　一目で恋に落ちた

歩くときにふわふわと揺れる栗毛
白く透き通るシルクのような肌
マシュマロが溶けたようなゆるりとした笑い方
守りたくなる小柄な身体

この人しかいないと思った

でも私と彼女が恋仲になることはおそらく、、、いや絶対ないだろう

彼女と私が女同士だからだ