君のひだり
本当のところ、詩織になんて言えばいいか分からない。


それに今は混乱しているだろうし。


はぁーっとため息をつくと、本棚にあるソネット集に目がいった。


あっ!


俺は急に閃いてバッグの中からノートを破って書き出した。


書き終わるとそれをソネット集に挟む。


これが俺から詩織に伝えたいたった一つのメッセージ。


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