君のひだり

最終章

番号

蒼瀬が引っ越すまでの1週間、私と蒼瀬はほぼ毎日一緒に過ごした。


学校の帰りはレストランに寄って、休みの日は近くの公園でサッカーをしたりした。


今までと変わらず楽しい時間が過ぎた。


「えー、今日で蒼瀬が転校することになった。この時期に転校するのは悲しいが、蒼瀬から一言言ってもらう。」


今日で蒼瀬がこの学校に来るのは終わってしまう。


帰りのホームルームで蒼瀬が皆に話した。


「えっと、突然引っ越すことになりました。本当は皆と一緒に卒業したかった。でも、思い出はたくさん出来た。本当に楽しかったです。ありがとうございました。それと、たまに連絡してくれると嬉しい！以上です。」