君のひだり
「うん。見つけたよ。」


「じゃあ、ちゃんと覚えてるよね。」


そう言って蒼瀬は私の前に立って、


「俺は詩織のことが好きです。俺と付き合ってください。」


「・・・・・・・・はいっ!」


私は勢いよく蒼瀬に抱きついた。


やっと想いが届いたんだ。


すると蒼瀬は私の顎を持ち上げて私にキスを落とした。


唇が離れて顔が赤くなるのが分かる。


「あっ、赤くなった。」


って言って蒼瀬が笑う。


私は蒼瀬に抱きついて幸せを噛み締めた。


するとスマホからブーブーと音が鳴る。


見てみると、専門学校の友達からメッセージが着ていた。

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