君のひだり
20分くらいしてユニフォームからチームジャージに着替えた蒼瀬が来た。
私は蒼瀬を見つけると走り出して思いっきり抱きついた。
「蒼瀬おめでとう!!インターハイ行けるね!」
「あっ、ありがとう。詩織、あの、ここでこれはまずいかな。」
周りにはまだ応援に来てた人やチームメイトがいた。
私は急に恥ずかしくなって蒼瀬から離れる。
「ご、ごめん。あんまり嬉しくて飛びついてしまった。」
「うん。俺も嬉しいよ、インターハイ行けて。とりあえず、帰るか。」
「うん。」
そう言って私が蒼瀬の後ろを歩くと、
「詩織、ほら、」
そう言って左手を出して笑う。
「えっ!でも、周りにまだチームメイトいるよ?」
「そんなのもういいよ。詩織は、気にする?」
「えっ!私は・・・・気にしない。周りなんて関係ないもん。」
そう言うと蒼瀬は笑って私の右手を繋いで歩き出す。
「ずっとあそこでサッカーしたいな。」
突然、空を見ながら蒼瀬は呟いた。
「ずっと?あのグラウンドで?」
「うん。・・・・・・俺の夢。プロになってあそこで俺の好きなチームでプレーすること。・・・・・・自分の夢、誰かに言ったの初めてだな。」
真っ直ぐ前を見てそう話した蒼瀬はいつもよりかっこよく見えた。
「そっか。かっこいいね、蒼瀬は。ちゃんと夢があって、それを叶えるために努力してる。私は応援するよ!」
「ありがとう。・・・・詩織はないの?」
蒼瀬が私の方を見て真剣な顔で言う。
「私は、うーん、探してる途中かな。はっきりした夢がなくて。ダサいと思った?」
「いや、全然。探してる途中ってことは夢を持つことを諦めてないってことでしょ?1番ダサいのは夢を見ないで探す努力もしないやつだと思う。」
蒼瀬の言った言葉が私の心にスっと入って胸に響く。
私は蒼瀬を見つけると走り出して思いっきり抱きついた。
「蒼瀬おめでとう!!インターハイ行けるね!」
「あっ、ありがとう。詩織、あの、ここでこれはまずいかな。」
周りにはまだ応援に来てた人やチームメイトがいた。
私は急に恥ずかしくなって蒼瀬から離れる。
「ご、ごめん。あんまり嬉しくて飛びついてしまった。」
「うん。俺も嬉しいよ、インターハイ行けて。とりあえず、帰るか。」
「うん。」
そう言って私が蒼瀬の後ろを歩くと、
「詩織、ほら、」
そう言って左手を出して笑う。
「えっ!でも、周りにまだチームメイトいるよ?」
「そんなのもういいよ。詩織は、気にする?」
「えっ!私は・・・・気にしない。周りなんて関係ないもん。」
そう言うと蒼瀬は笑って私の右手を繋いで歩き出す。
「ずっとあそこでサッカーしたいな。」
突然、空を見ながら蒼瀬は呟いた。
「ずっと?あのグラウンドで?」
「うん。・・・・・・俺の夢。プロになってあそこで俺の好きなチームでプレーすること。・・・・・・自分の夢、誰かに言ったの初めてだな。」
真っ直ぐ前を見てそう話した蒼瀬はいつもよりかっこよく見えた。
「そっか。かっこいいね、蒼瀬は。ちゃんと夢があって、それを叶えるために努力してる。私は応援するよ!」
「ありがとう。・・・・詩織はないの?」
蒼瀬が私の方を見て真剣な顔で言う。
「私は、うーん、探してる途中かな。はっきりした夢がなくて。ダサいと思った?」
「いや、全然。探してる途中ってことは夢を持つことを諦めてないってことでしょ?1番ダサいのは夢を見ないで探す努力もしないやつだと思う。」
蒼瀬の言った言葉が私の心にスっと入って胸に響く。