君のひだり
真っ直ぐな言葉を並べらて照れくさくなった私は下を向いた。


「はい、オムライスだよ。蒼瀬君、ゆっくりしていってね。」


「はい。ありがとうございます!」


お父さん特製のオムライスは卵がトロトロで私の大好きな料理。


「美味しい!こんなにトロトロなの食べたことない。」


美味しそうに食べる蒼瀬を見て私まで嬉しくなった。


蒼瀬は食べ終わると家に電話して遅くなることを伝えたみたい。


「蒼瀬君いつでも来てね!お昼頃だとケーキとかも出せると思うから。」


「はい。今日はありがとうございました。」


「蒼瀬!私近くまで送るよ。」


そう言って一緒にお店を出る。


外はもう暗くて街灯がつき始めている。

< 35 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop