君のひだり
「あっ、大丈夫ですよ!じゃあ、早速そこに立ってください!・・・・あっ、彼女さんもう少し彼氏さんの方によってくださいね!」
「えっ!?彼女!?」
突然、恋人同士に間違われて慌てる私は肩をぎゅっと掴まれて・・・
「あっ、良いですね!撮りまーす、はい、チーズ!」
カシャッ
「プリントするのに1時間くらいかかるのでまた後で取りに来てくださーい!」
教室を出ても私の心臓はドキドキが止まらなくて、何があったのか混乱してる。
写真撮るときに肩をぎゅっと抱き寄せられて・・・・
「詩織?顔赤いよ?」
蒼瀬が私の顔を見て笑いながら言う。
「それはっ!蒼瀬が、急に、その、・・・あの、/////」
照れてしまって最後の方は言えなかった。
「ふふっ、照れてるし。ほら、次のところ行くよー!」