君のひだり
そう言って私は教室に急ぐ。


リュックを持って昇降口に向かう。


蒼瀬はリュックを背負って扉の前でスマホを見てる。


その横から話しながら歩いて来る女の子2人組が蒼瀬とぶつかりそうになる。


「蒼瀬!」


私は走って蒼瀬の腕を引く。


蒼瀬はびっくりした顔をして私を見る。


「今ぶつかるとこだったよ!」


私がそう言うと、蒼瀬はハッとしたような顔をした。


「・・・・ごめん。ありがとう・・・」
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