君のひだり
「うーん、じゃあそうしよっかな。」


そう言うと歌奈は嬉しそうに笑って歩き出した。


「片方持つよ。重いでしょ?」


「あっ、ありがとうございます。蒼瀬さんってモテますね、きっと。」


「えっ!?そんなの初めて言われた。」


「ふふっ、蒼瀬さんはきっと誰にでも優しい人だと思います。だから、お姉ちゃんも蒼瀬さんと話してる時楽しそうです。」


話しながら歩いているとレストランの前に着いた。


「あっ、蒼瀬さん!空いてるところに座っててください。」


そう言って厨房に行く歌奈。


「はい、これ。食べてみてください。」


厨房からチーズケーキとフルーツののったロールケーキを持ってきた歌奈。


「え?これって?」


「これ新作何で家族みんなで食べてるんですけど、意見がバラバラで。蒼瀬さんにも食べてもらって感想聞きたいんです。」


< 61 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop