君のひだり
「いや、全然大丈夫!だから、これからも友達としてよろしくね!」


私は明るく言った。


蒼瀬は下を向いたまま、ごめんと呟いた。


呆気ない。


勇気を出して言った言葉も一瞬で消えた。


花火みたい。


「じゃあ、帰ろっか!駅まで行こう!」


いつまでも下を向いてる蒼瀬に笑いかけると、蒼瀬も笑って、


「そうだな!行くか!」


いつものようにそう言った。

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