君のひだり

応援

蒼瀬の引退試合を見に行った日、家に帰ろうとするけどこんな泣いた顔で帰れない。


私は幼なじみのくみに電話して家に行けるか聞いてみる。


「あっ、もしもし。詩織？どうしたの？」


「ねぇ、今日泊まってもいいっ？」


「えっ！？なんで泣いてるの！早く家おいで！話聞くから！」


電話を着るとくみの家まで行った。


くみのお母さんと私のお母さんが仲良くて小さい頃から一緒に遊んだりしていた。


最近はなかなか会えなかったけど、たまに連絡を取っていた。


玄関の前にくみは立っていた。


私に気づくと走ってきてくれて優しく抱きしめてくれた。


「詩織、とりあえず中に入ろ。詩織のお母さんに泊まるってことは伝えたからさ。」


「うんっ、ありがとうっ。」


くみの部屋に入って私はソファに座った。


「よし。じゃあ何があったか教えてくれる？とりあえず、泣き止んでね。」