最後の歌
『有柚〜?
いい加減泣き止んでくれよ。
俺が泣かせたみたいじゃん。』
「トモが…泣かせたじゃん。」
『え?俺が原因?』
「うん…。」
『俺何かした!?』
トモが焦ってる。
何か面白いな。
「フフ。」
『何かおかしいか?』
「だってトモが焦ってるんだもん。面白いよ。」
『お前な〜。』
「トモのばーか。」
『有柚のばーか。』
「あたしはバカじゃないよ!」
『俺だってバカじゃねえし!』
『「あはははは!!!」』
あたしとトモは顔を見合わせて
笑った。
何かそれが幸せに思えた。