最後の歌
二人で思いっきり笑った後、
いきなりトモが真剣な顔をした。
『有柚。今から言うことちゃんと聞けよ。』
「うん。」
『俺、有柚が好きだ。
遠距離だし、役者やってるし
有柚には淋しい思いさせるかもしれない。
だからこのまま東京に帰って有柚を思い出にしようと思った。
だけど、有柚を思い出にするなんて出来ねぇし俺は有柚が大好きなんだ。
有柚に俺の傍でずっと笑ってて欲しい。
有柚の気持ちは?』
突然のトモからの告白。
トモの想いがすごく伝わってきて嬉しくて、あたしはまた号泣してた。