最後の歌
「あたしもトモ大好き?…。」
有柚は泣きながら答えてくれた。
そして俺は有柚を強く抱き締めた。
俺の肩は微かに震えていた。
「トモどうしたの?」
『あっやべぇ。嬉しくて泣くとかかっこわりいなあ…。』
「嬉しいよ。」
『俺、振られたらどうしようって怖かった?っ!!』
「ウソだ?。」
『いや本当に!声震えてなかったか!?』
「覚えてない。
もう|回言って?」
『告白を何回も言うなんてできるかよ!』
「トモあたしのこと好き?」
『さっき言った…。』
「あたしはトモ大好きだよ?」
『……好きだ。』
「幸せだ!!」
『もう言わねぇからな。』
この時の俺はホントに幸せで、絶対に有柚を幸せにしようと思った。