黒桜~サヨナラの前に~
第一章
明日を見るのが怖かった。
明日が嫌いだった。
いつもと同じ日がまた来るのを怖がり、自ら行動してみたけど、強がっているのは上部だけ。
こんな世界に何であたしは産まれてしまったんだろう。
……嫌い。
この世界も。
学校の人達も。
親も。
………自分さえも。
荒ぶる感情は、全て裏の世界で爆発させて。
いつも……いつも正義ぶっては、関係のない人達ばかりを巻き込んでいた。
こんな自分がバカみたいだ。
< 1 / 196 >