黒桜~サヨナラの前に~



陰口だって、半端じゃないくらい言われてると思う。



だけど、あたしには仲間がいる。だから、痛い視線も、陰口も、別にどうだっていい。



あたしはあたし。



言わせたい奴等にはとことん言わせておけばいい。……どうせ後から後悔するのは……あんたたちなんだから。



――――ガラッ!



久し振りの教室。何も変わっていな……い……?



……いや、変わっている。あたしの前使っていた席の近くに朝に会った男達がいる。



「おい!裏切り者!!お前なんでここに……」



「きょうからまた、ここの生徒だから。」



「はぁ!?」



何とでも言えばいい。



その返答に会った答えを必ず返してあげるから。



自分の席に少しだけ警戒しながら近付く。



「おっはよぉ!子猫ちゃん!また、会ったね~!」



「……………………」



なに、この気持ち悪い男!鳥肌がヤバイ!!



子猫ちゃん?





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