黒桜~サヨナラの前に~
「ん、任せて。」
ゴムを持ってきた後、みぃをドレッサーの前に座らせる。
くしを使って、すぐに髪を結った。
「わぁ!可愛い~!」
あたしがやったのは、みつあみポニテ。
「気似ってもらえたのなら、良かった。」
やっぱりみぃに似合ってる。
「そろそろ行くよ。」
「白。うん、そうだね。行こっか!」
今日もバイクで登校する。あたしのバイクの後ろには勿論白が乗っている。
白の学校のすぐ近くまで行き、いつものように白を下ろす。
「それじゃ、黒桜の倉庫に来てね。」
「うん。皆、テスト頑張れ!」
「おう!」
なんて笑いあいながら、別れる。
「後でね~」
二人と別れて、自分の学校の校門をくぐる。
「……ほら、あの子。」
「……またかよ。」