黒桜~サヨナラの前に~
楽しいサマー
遂にこの日がやって来た。
「はわぁー!凄いねー!」
あたしは今、浜辺にいる。
人は勿論たくさんいて、スッゴく賑わっている。
テストは勿論あたしは学校で一位だったよ!
色々な人からカンニングしたとか、沢山言われたけど……。
あたしは全く気にしていない。
秋と楓もギリギリってところで赤点はないし、補習はまぬがれた。
ホテルに荷物を置いた後、水着だけ持ってきた。
ピロンッ!
「ん、メールだ。」
ズボンのポケットに入れていた携帯を取り出す。
『山に着いたよ~!そっちは?』
『こっちも着いたよ!人が多い!』
「皆、山グループも着いたって。」
「ん、分かった。」
あたしはみぃとこまめに連絡を取り合っている。
「それじゃあ、……着替えるか。」
「うん!舞娜ちゃん、行こ!」
「うん!じゃあ、後でね~。」
男子3人に手を振って、ルルと更衣室に駆け出す。
更衣室も案外混んでる。