黒桜~サヨナラの前に~
「……ね、ねぇ、何ここ……。こんなところに来てどうするの?」
「……ゴメンね。君はもう、逃げられない……。」
そう言って、彼は、あたしの腕を強くつかんで……小屋の中に無理矢理つれていくんだ。
―――――――――……
『イヤァ!!!』
『や、やめてぇぇえっっ!!!』
『うるさいな!もう少し静かにしてろよ!』
――――ガシャンッ!
――――ガタガ……タ
『や、やめ……んっ、んーっ!!』
『……いい格好だ。』
『んー、んーっ……!!』
――――ジュル……
――――ガシャ、ガシャンッ!
『もう俺らは行くけど……逃げようとか思うなよ?まぁ、逃げたとしてもこの森で迷ってまた捕まるだけだけどな。』
――――ギィ……
『……あ、あぁっ!!……っ、うぅ……あっ、あぁぁっ!!?』
『……舞娜、我慢していてね。……大丈夫、僕は君を愛しているよ。』
何が大丈夫なんだろう。