黒桜~サヨナラの前に~
心の仲間
あたしは今、黒桜の倉庫にいる。
勿論、皆も。
荷物は連達が全部持ってきてくれた。
「……姉貴、話せる?」
「……………うん。」
さっきらこの繰り返し。
すべてを知っている白があたしに問いかけ、その中心にいるあたしが答えを返す。
「お前は……何を抱えている?俺らは仲間だ。ゆっくりでいい。全部話せ。」
仲間……。
あたしは……皆に必要な仲間?要らなくないの?
「舞娜……。俺らは全部受け止めるから。」
……話してみようか。
すべてを。みんなに。
さらけ出してみようか。
過去side
「恭ちゃん!お待たせ!」
中学一年生の頃、あたしには大好きな彼氏がいた。
阪上 恭。小学生の頃から付き合っている。