黒桜~サヨナラの前に~
……それもそうだけど。でも、他の人たちは知らないと思うから。
「とにかく、誰にもばれないようにすること!」
ただでさえ、違う学校の制服着てるんだから。特に白はここら辺では有名な私立の中学校の制服だよ!?
しかも!胸には生徒会長のバッジ付いてるし。
あたしと兄弟って知られたら、白の評判さげちゃう。それだけは避けたいんだよね。それに、学校では生徒会長だから、一目置かれてる存在だよね。
そんなのをあたしが悪くするなんて、絶対嫌。
「ま、行くか。」
「うん!舞娜、案内お願いねぇ!」
「ん。はぐれないでよ?」
そんなことを言いながら、校舎の入り口に近付く。
あたしが一番前を歩きながら、誰もいないか確認して、3人を呼ぶ。
それの繰り返し。
そして、やっと、2階にたどり着いた。
「2階は、職員室とかしかないから、ちょっと安心かな。」
「なら、理事長室まで、走っていくか。」
「うん!」