黒桜~サヨナラの前に~



そこから六分程度で下っ端達は全員倒した。



「クソッ……!お前ら誰だよ!」



誰だよって……。顔を見せろってこと?



トップシークレットなんだけどな。



まぁ、いっか。



「お前ら、来い。」



離れていた三人を側によんで、小さな声でフードを取れって言った。



一番最初の少し驚いてたけど、すぐに笑って、面白そうにしている。



「……本当の姿、見せてやるよ。」



あたしがそう言ったのと同時に皆、フードを取る。



「な!!?」



「嘘だろ……」



目を見開いて驚くみんな。



当たり前だ。



だって、恋蘭からしてみればあたしは瑠璃南を苛めた最低の裏切り者の女で。



黒桜からしてみれば、ケンカなんて出来ない四人の仲間。


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