黒桜~サヨナラの前に~
こんな奴等と関わりたくない。
「何で?俺らは、君のこと裏切り者なんて思ってないよ?」
「そうゆう問題じゃないです。」
そんなのは関係無しであたしは、関わりたくないの。
「お前は……何を怖がってる?」
「………は?」
朝、鼻で笑った男があたしを真っ直ぐに見つめながら静かに問う。
怖がってる?………ふざけるな。あんたたちに何が分かる。
「あ、姉貴!……落ち着け。」
白があたしに小声で話しかけてくる。
その隙に陸とみぃがあたしとあいつらの間に立ちはだかる。
「………お前らは、舞娜のこと何も知らねぇだろ。」
「好き勝手言わないで欲しいなぁ。」
二人も大分怒っている。
「あたしはね、無闇に関わりたくないの。……人と関わりたくない。」