黒桜~サヨナラの前に~



こんな奴等と関わりたくない。



「何で?俺らは、君のこと裏切り者なんて思ってないよ?」



「そうゆう問題じゃないです。」


そんなのは関係無しであたしは、関わりたくないの。



「お前は……何を怖がってる?」



「………は?」


朝、鼻で笑った男があたしを真っ直ぐに見つめながら静かに問う。



怖がってる?………ふざけるな。あんたたちに何が分かる。



「あ、姉貴!……落ち着け。」



白があたしに小声で話しかけてくる。



その隙に陸とみぃがあたしとあいつらの間に立ちはだかる。



「………お前らは、舞娜のこと何も知らねぇだろ。」


「好き勝手言わないで欲しいなぁ。」


二人も大分怒っている。


「あたしはね、無闇に関わりたくないの。……人と関わりたくない。」


< 17 / 196 >

この作品をシェア

pagetop