黒桜~サヨナラの前に~
「あたし、皆の、仲間、に……ヒュー………なれて………」
「……舞娜?」
「舞娜!!」
「良かった……。」
その言葉を言ったすぐあとに、あたしの体は傾いた。
視界がぼやけていく。
声が、意識が遠退く。
なんで、あたしはこんなところで終わらなきゃ……ならないんだろうか。
……悔しくて仕方無い。
~連side~
「舞娜、舞娜!!」
俺らの目の前で笑って、倒れて。
なんだよ、それ。
なんで、急に。
「陸、救急車呼んで!」
どうしてだよ。
八分後にきた救急車に舞娜を乗せて、来美が付き添いで乗る。
俺らは心配そうにしている下っ端達に少しだけ話しかけた後、幹部以上だけで病院に向かった。
病院に着いたら、バイクを置いて、中に駆け込む。