黒桜~サヨナラの前に~
なんて思いながらも、あたしは自分の準備をする。
胸ぐらいまである髪を後ろの少し高めの所でポニーテールにする。
メイクはいつもやらないし、朝御飯も食べない。ていうか、作ってくれない。
あたしとみぃは作れるけど、皆、食べないので慣れちゃったからね~。
いつも皆で途中まで行くから、あたしは皆を待つ。
全員の準備が終わって、家から出る頃にはもう、9時ぐらいだった。
今日もバイクに乗っていく。
あたしの後ろには白が乗ってる。もちろん白もバイクに乗れるけど、私立の生徒会長様だからね!
別れ際で白がバイクから降りる。白はあとは歩いていく。
「あ、今日、久しぶりに繁華街行くから。」
「え、マジ?」
「マジ。あたし、パーカーとか持ってるから、皆は……そうだな、五時間目終わったぐらいに明光学園に来て?」
「はぁ……分かったよ。勝手に行くなよ!」
「りょーかいっ」
あたしたち四人は不定期に繁華街にいって、パトロールしている。
繁華街では、『舞華』と『舞蝶』と『輝神』、それに『龍神』に会ったらいけない、って言う可笑しなルールが流れてる。