黒桜~サヨナラの前に~
仲間って言うのは、暴走族って訳じゃないけど、裏では動いているっていうこと。
暴走族ってなると、なんか色々とめんどくさいからね。
めんどくさいことは嫌いなの。
あ、話それたね。戻すよ。
「明光って、あの明光!?」
「……戻るの?」
みぃも少しずつ状況が理解できたのか、眉を潜めてる。
「うん。」
「何で……?」
何で?んー、はっきりとした理由はないけど。
「いつまでも過去から逃げちゃいけないかと思って。」
真剣身を帯びた声でそう言うと、三人は目を見開く。
「過去なんて置いていけっていう、姉貴が……。過去と向き合おうとしている……!?」
そう、あたしは過去なんて置いていけって、よく言ってた。
でもあの事だけはハッキリさせないと流石に気がすまない。