黒桜~サヨナラの前に~
「あ、あの!舞娜さんって……恋蘭に裏切られた真実の姫の舞娜さんですか?」
……ん?
真実の姫?
今、真実の姫って言ったよね?
え?何?どうゆうこと?
「俺らは、元々分かってました。舞娜さんは裏切っていない。舞娜さんが裏切られたんだって。」
「っ……!」
あぁ、なんでここにいる人達は、こんなにも優しいのか。
あたしには、勿体無いよ。
下っ端君達の言葉で目頭が熱くなる。
「元々僕たちは分かってたんだよ!マイマイが白で、恋蘭の現姫が黒だってね。」
笑顔であたしに伝えてくれた。
それにあたしは堪えきれず涙を流してしまった。
「舞娜、良かったな。」
「これでまず、一安心だね!」
「姉貴……、良かった!」