黒桜~サヨナラの前に~
なんで、こんなときに絡んでくるのかな……恋蘭。
「あ?別にいいだろ、そんなこと。」
「そうそう!君たちには関係ないよぉ!」
秋に勉強を教えていた連とルルが恋蘭の奴等を追い払おうとしている。
海は……さっきから机に突っ伏して寝てる。
秋と楓は恋蘭がいることに気づいてないくらいに集中して勉強している。
この集中力をテスト本番にも発揮すれば問題ないと思うんだけど。
「……あっそ。つぅか、この席貸してくれねぇ?」
……はぁ?何言ってんのよコイツ。
別の席行ってよ……!
なんて、内心イラッとしながらも楓の解いた問題を丸つけしていく。
「なんで?他の席に行けば良いでしょ?」
「空いてねぇからてめぇらに言ってんだよ。」
お、全問正解!
やれば出来るじゃん。
「知らねぇよ。俺らがここにいるんだから、他のとこ行け。お前らなら皆喜んで席譲ってくれんじゃねぇの?」
「……っ……調子乗ってんじゃねぇよ。」