黒桜~サヨナラの前に~
「………さっきからウダウダウダウダうるせぇ!こっちは真剣に勉強してる奴がいるんだよ!
恋蘭、お前らは邪魔にしかなんねぇからどっか行け!
お前らも!真剣に勉強する気無いんなら邪魔!!さっさと帰れっ!!」
「………………。」
あっ、ついぶちギレた。
ヤバイ。こっちの姿見せたこと無いからなぁ。舞華のときのしゃべり方。ちょっと男っぽくしてるんだよね。
でも、今のは恋蘭が悪いよね?
だって、うるさいんだもん。
「……う、裏切り者風情が調子に乗ってんじゃねぇよっ!」
はぁ?なんなのコイツ、マジで!
「……もういい。行くぞ。」
「あっ、洋ぉ、待ってぇ~!」
洋が諦めたみたいでさっさと図書室を出ていった。
それに続くように瑠璃南達も出ていく。
「……ったく、最初っからそうしてればいいんだよっ!ツーか、舞娜すげぇな!」
秋は勉強そっちのけであたしを誉めてくる。