黒桜~サヨナラの前に~
「うん、ありがとう。でも……秋、ここらへん間違えだらけだよ?」
「え……っ」
前途多難なテスト勉強。
だけど、皆とやるから面白かったりもする。
「そろそろ倉庫行くか?」
「だね!陸君達、来てるかもしれないし。」
「そうしよ。」
あたし達は図書室を出て、下駄箱に向かう。
上履きからローファーに履き替え、バイク置き場に行く。
今日は自分のバイクで来たから、普通にこれに乗って倉庫に向かう。
大きな音をたて、発信するバイクたち。
やっぱり風が気持ちいい。
数分したあと、倉庫に着いた。
「あっ、お疲れ様です!」
「おう、お疲れ。」
「陸達は来てるかな?」
「はい!さっきまで勉強教えてもらってました!今は幹部室にいます!」
勉強、教えてたんだ。
「そっか。分かった、ありがとう!」