Kissの温度
一通り今日の仕事が片付き
時計に目をやると
もうすぐ6時半になる
ところだった。



そろそろ会社を出ないと
待ち合わせに遅れる。



そう思った私は
机の上を片付け
PCの電源を落とした。



『お先に失礼しま〜す。』



私は周りに声をかけ
足早に廊下へ出た。




エレベーターに乗り込み
1階まで下りる。



ドアが開くと
目の前に神野さんが立っていた。



何となく体が反応して
私は一瞬ビクッとなる。



それを悟られないよう
なるべく平静を装い
エレベーターを降りた。



‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥
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