Kissの温度
なんで私
友達って言ったんだろう…
まあ本城さんは
彼氏と呼べる関係ではないけど
それでも別に
否定する必要はなかったはず…
私の中で
なんだかもやもやした
気持ちが生まれ
胸が少し苦しい。
その場に
いるのが辛くなった私は
時計をちらっと見て
軽く頭を下げた。
『じゃあ神野さん
お先に失礼します。』
「ああ、引き止めて悪かったね。
あ、それと二人っきりのときは
俺の事"嵐"でいいよ。
驚いた事に俺のほうが
ひとつ年下みたいだしね、
遥さん。」
『…っ!!』
「じゃあ、お疲れ様です。」
ニヤリと笑い
頭をぽんと叩かれる。
そしてエレベーターに
乗り込んだ彼は
扉が閉まるまで
ニコニコしながら
私に手を振っていた。
いったい何なの!?
今日会ったばかりなのに
馴れ馴れしいしっ!
ってかキスされたしっ!
年下のくせに偉そうだしっ!
いろいろなことが
頭の中を駆け巡り
少し腹がたった。
私は思わず
聞けないでいた事を
口に出した。
『なんでキスしたのっ…』
閉まりかけの
扉の隙間から見えた彼は
私を真っ直ぐ見つめると
意味深な笑みを
残して消えてしまった。
『はあ…』
私は閉まった扉を見つめ
大きなため息をつく。
結局肝心な事は聞けなくて…
からかわれただけな気がした。
『あっヤバイ……』
こんな所で時間を潰したせいで
待ち合わせに遅れそうだ。
私は慌てて走り出した。
‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥
友達って言ったんだろう…
まあ本城さんは
彼氏と呼べる関係ではないけど
それでも別に
否定する必要はなかったはず…
私の中で
なんだかもやもやした
気持ちが生まれ
胸が少し苦しい。
その場に
いるのが辛くなった私は
時計をちらっと見て
軽く頭を下げた。
『じゃあ神野さん
お先に失礼します。』
「ああ、引き止めて悪かったね。
あ、それと二人っきりのときは
俺の事"嵐"でいいよ。
驚いた事に俺のほうが
ひとつ年下みたいだしね、
遥さん。」
『…っ!!』
「じゃあ、お疲れ様です。」
ニヤリと笑い
頭をぽんと叩かれる。
そしてエレベーターに
乗り込んだ彼は
扉が閉まるまで
ニコニコしながら
私に手を振っていた。
いったい何なの!?
今日会ったばかりなのに
馴れ馴れしいしっ!
ってかキスされたしっ!
年下のくせに偉そうだしっ!
いろいろなことが
頭の中を駆け巡り
少し腹がたった。
私は思わず
聞けないでいた事を
口に出した。
『なんでキスしたのっ…』
閉まりかけの
扉の隙間から見えた彼は
私を真っ直ぐ見つめると
意味深な笑みを
残して消えてしまった。
『はあ…』
私は閉まった扉を見つめ
大きなため息をつく。
結局肝心な事は聞けなくて…
からかわれただけな気がした。
『あっヤバイ……』
こんな所で時間を潰したせいで
待ち合わせに遅れそうだ。
私は慌てて走り出した。
‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥