Kissの温度

いま私
どんな顔してるんだろう‥‥



笑って言った
つもりだったけど…
上手く笑えたのか
自信がなかった。



そんな私の表情を
読み取ったのか
本城さんは
私の肩を優しく抱きよせた。



「そんな不安そうな顔するな。
遥とは今まで通りで
いたいと思ってるんだから。」



不安そうな顔‥‥



私不安そうな顔してたんだ‥‥



それに‥



今まで通りって‥



どこまでズルイ人なんだろう。



彼の話しを聞き
ぼんやりそう思っていた。



本城さんに対して
自分自身
それほど愛情があるとは
思えない。



不安が顔に出たのは

ただ‥‥

一人になるのが
不安だったからかもしれない。



でもそれと同時に私は思う。



この関係を終わらすのは
いまなのかも‥‥



"もう‥終わりにしませんか…"



このたった一言が
言い出せない私。



弱い自分に気分が沈んだ。



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