ちび太とゴリさん。


むしろ逆効果に思える。

畜生!



てか、恐らく私にとっては1番大事な部分、何言っているか聞こえないんだけど。

男なのに口ごもるとか、ありえねぇ。



そもそも、さっき私達に話し掛けてきた勢いなんてものは、今じゃ全く感じない。

むしろ別人みたい。



まぁまぁ、私が不利な所にいるのは一目両断。

もう1度チャンスをくれてやろうじゃないか。



「ごめんね、なんて言ったのか聞こえなかったから、もう1回言ってくれるかな?」



「……あっ、うん……その……」



……このウジウジ見ててイライラしてくる。



プツン──



その時、私の我慢は限界に達した。



キノコの胸ぐらを掴み、



「男だったら、ハキハキ喋ろや!!!何言ってるのか、訳分かんないんだよ!!!」



キノコに怒鳴っていた。

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