ちび太とゴリさん。


「ひぃぃぃっ!!ごめん、ごめんなさいいいい」



案の定キノコは怯えている。



もうこうとなれば、私がいくら取り繕うが無駄な話。

開き直るしかない。



「で、どうして私の事をそう呼ぶわけ??」



さすがに私に怒鳴られた事が効いたのか、今度はハッキリと答えた。



「俺、ゴリさんと小学校6年間同じクラス……だったんだよ」



それは、一瞬私の思考回路を停止させる発言。



そして、思いつく限りの記憶を遡った。

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