ちび太とゴリさん。
あぁ、早く休みたい。
無理。限界。肉体も精神も極限。
「それじゃあ、これが宇佐美さんの部屋の鍵ね」
私は鍵を受け取ると、部屋へと向かった。
ここの寮は2人で1部屋の相部屋式。
そのため、私はある意味24時間、女を演じ続けなくてはならないのだ。
面倒臭すぎるけど、これは一種の修行と思って達成するしかない。
高校3年間、やってやろうじゃないの!!!!
そうこうしていると、目当ての部屋にたどり着いた。
1つ深呼吸をして、鍵を指しドアノブを回す。
「こんにちは、今日からここの部屋を使わせて頂く宇佐美妃で…す…」
自己紹介をして私は自分の目を疑った。
そして、次の瞬間私は何事も無かったかのように部屋のドアを閉め外に出た。