ちび太とゴリさん。
「ちょっと黙れよ」
「ヒィィィィ」
私はアイツにそう告げると、首根っこを掴み部屋の中へと引きずり込んだ。
バタン──
なんとかこの状況を見られずに済み助かった…のか?
見られなかったは良いけど、これからどうするんだよ。
コイツと同じ部屋とか勘弁。
こんな面倒臭いやつと一緒にいたら、毎日毎日イライラするに決まっている。
「一先ず、この状況説明してくれる?」
「ヒ、ヒィィィィィ!!」
「お前はさっきから悲鳴をあげて、女子かよ!!」
「すす、すみませんんんんっ!!!!」
ちび太は私に土下座し始めた。
「私、土下座しろなんて言っていないんだけど。説明しろって言ったんだけど」
さっきから聞いている事の答えが一向に返ってこなさすぎる。
なんだ、お前は会話もろくに出来ないのか??