ちび太とゴリさん。
「え、えっと…その、俺もよく分からない……です」
「は、はぁぁぁ!????」
知らないなら知らないって先に言えよ!!!
マジでなんなのコイツ。
最悪。最悪。
「本当に本当知らないんです!!だから命だけは勘弁して下さい!!!!」
ちび太は私に命乞いを始めた。
そもそも私はお前の命なんて狙ってないし。
大体、お前の命なんて欲しくもない。
「ねぇ、そーゆうのいらない。いちいち面倒臭いんだけど」
「あっ、ごめん……俺、変なやつだよね」
「相当ね」
「だよね……生きる価値もないよね。あぁ、俺ってなんで今ものうのうと生きているんだろう。世の中には生きたくても生きられない人がいるのに、俺ってなんなんだろう」